思春期ニキビの悪化

思春期ニキビはなぜ、赤ニキビや黄ニキビ、紫ニキビといった重度のニキビに悪化しやすいのか?

ニキビが悪化するメカニズム

まずは、ニキビが何故悪化するかというメカニズムについて軽く記載しておきたいと思います。

ニキビは、程度の軽いものから「白ニキビ」、「黒ニキビ」、「赤ニキビ」、「黄ニキビ」、「紫ニキビ」と、大きく分けて5種類があります。

白ニキビ
毛穴内部に詰まりはじめた皮脂が外部から白く見えている状態
黒ニキビ
毛穴内部に詰まった皮脂が徐々に外へ押し出され、押し出された部分が酸化し黒く変色した状態
赤ニキビ
毛穴内部に詰まった皮脂を好むアクネ菌が増殖し、炎症をおこしている状態
黄ニキビ
毛穴内部の炎症により、膿を持ち始めた状態
紫ニキビ
炎症が長引くことで、細胞が破壊され膿に血が混じり始めた状態

ニキビは、毛穴内部に皮脂が多く溜れば溜るほど、そして長期間にわたって溜り続ける程、悪化していきます。

思春期ニキビはただでさえ悪化しやすい

思春期ニキビは男性ホルモンの増加にともない皮脂が過剰分泌されることが原因でできるため、常に皮脂量が多い状態にあります。よって、先述した「ニキビは、毛穴内部に皮脂が多く溜れば溜るほど、そして長期間にわたって溜り続ける程、悪化していきます。」という点に簡単に陥るのです。

大人ニキビは、皮脂が過剰分泌されることによりできる場合もありますが、多くの場合が傷んだ肌細胞などで毛穴出口が塞がれることで皮脂が溜りニキビへと繋がります。ただ、思春期ニキビと違い皮脂量が多く分泌されているわけではないので、大人ニキビの場合は悪化し難いという違いがあります。

ニキビ原因が重なると更に悪化する

15歳前後から20歳前後にかけてできるニキビは全て思春期ニキビだと思っている人も多いかもしれませんが、それは大きな間違いです。

思春期は、身体を成長させる上で必要な男性ホルモン量が増え、その男性ホルモンは皮脂を分泌させる役割もあるため、男性ホルモン量が増えることで皮脂も過剰に分泌されてしまいます。その結果、できるニキビが思春期ニキビです。

それに対して、生活習慣の乱れや食生活の乱れ、ストレスなどでホルモンバランスが崩れたり、乾燥肌になることでできるニキビが大人ニキビです。大人ニキビは20代後半から40代にかけてできやすいと言われていますが、生活習慣の乱れや食生活の乱れ、ストレスなどが続くと20歳以下でもできてしまいます。

思春期で皮脂が過剰分泌されている上に、大人ニキビの原因で毛穴の出口も塞がれるとニキビは簡単に悪化してしまいます。

思春期ニキビを悪化させないためには?

思春期ニキビの原因ともなっている皮脂の過剰分泌ですが、これは男性ホルモンの影響を受けているため自分自身でなんとかなるものではなく時期が過ぎるのを待つしかありません。

ただ、思春期ニキビを悪化させないように大人ニキビなどの複合的要因は排除することは可能です。「ニキビができる本当の原因とは?」のページにニキビができる原因の詳細をまとめているので、少しでも原因が重なりニキビが悪化しないように是非、参考にして下さい。