ニキビ跡は目立つし少しでも早く治したいのに、いつまで経っても治らない。何で時間がかかるの?早く治す方法はないの?
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ニキビ跡が早く治らない理由
ニキビ跡には大きく分けて『赤みのニキビ跡』、『茶色ニキビ跡』、『クレーターニキビ跡』の3種類に分類されます。この種類によって早く治らない理由も変わってくるため、種類ごとに理由を解説していきます。
赤みのニキビ跡
赤みのニキビ跡は、ニキビ跡の中では軽症の方で比較的早く治ります。とは言え、1~2週間程度は覚悟が必要です。赤みのニキビ跡はニキビができていた頃に肌の内部に張り巡らされた毛細血管が透けて見えている状態で、ニキビが治ればこの毛細血管も徐々に減少していくのですが、さすがに1日や2日で綺麗に消えるという分けにはいきません。大抵の場合は1~2週間で綺麗に元に戻ります。
怪我をした後のかさぶたをイメージして頂ければよいかと思います。
茶色ニキビ跡
茶色ニキビ跡は、細胞が色素沈着した状態です。この色素沈着は、人間の持つターンオーバーの機能により徐々に肌内部から肌表面へと排出されていきます。そして、最後は肌表面から剥がれ落ち綺麗な肌へと戻るのですが、このターンオーバーの機能は約28日間の周期で1サイクルすると言われています。よって、軽度の茶色ニキビ跡であればこの約1ヶ月程度で綺麗になってくれるのですが、ターンオーバーの機能が正常に働いていないとそれ以上に長引いてしまいます。
ターンオーバーの機能が正常に働かなくなる原因は、年齢や生活習慣、食生活など様々です。ニキビが長期間できていた場合もターンオーバーの乱れ原因の1つです。
ターンオーバーの周期は28日間よりも早まっても遅くなってもニキビ跡が治るのに時間がかかる原因となります。ターンオーバーが早まればニキビ跡の排出も早まるのではと思われる方もおられるかもしれませんが、それは間違いで、ターンオーバーの周期が早まると未熟な細胞が生み出されてしまいます。言い換えると細胞の早産ですね。未熟な細胞は、自分自身で保湿する能力もなく固くがさついた細胞となり肌表面から上手く剥がれ落ちずいつまでも残った状態になってしまい、色素沈着した細胞も一緒に残ってしまいます。
逆にターンオーバーの周期が遅くなるとそれだけ、色素沈着した細胞が肌表面へ排出され剥がれ落ちるまで時間がかかることになります。
以上のことより、ターンオーバーが正常に働いていたとしても色素沈着した細胞が剥がれ落ちるまである程度の時間はかかるし、ニキビができていた肌は大抵の場合、ターンオーバーの周期が乱れているので綺麗になるまで更に時間がかかってしまいます。
クレーターニキビ跡
クレーターニキビ跡は、治るまでに時間がかかるというよりも自力では治らない場合もあるということを知っておく必要があります。まずは、下の図を見て下さい。
ターンオーバーにより新しい細胞が生み出されるのは、『基底層』の部分です。よって、この基底層より上の表皮部分はターンオーバーにより綺麗な細胞に入れ替えられます。しかし、クレーターニキビ跡は重度のニキビが長期間できていたことにより、真皮層にまでダメージがおよび、表皮の弾力を維持するコラーゲンなどが破壊されてしまった結果、肌表面に陥没が起きてしまっています。
そして、残念なことにこの真皮層のコラーゲンなどはターンオーバーの機能では修復されないのです。よって、完治させるにはレーザー治療など特殊な治療が求められます。
ニキビ跡を少しでも早く治す方法
ニキビ跡は治るのに時間がかかるというのは理解したが、では少しでも早く治す方法はないのか?ニキビ跡の種類別にその方法を記載しておきます。
赤みのニキビ跡
赤ニキビ跡は、上で記載してきた通りニキビができていた頃に張り巡らされた毛細血管が透けて見えているものでしたよね。赤みのニキビ跡を早く治すにはこの張り巡らされた毛細血管を早く減らす必要があるのですが、時間と共に徐々に減っていくもので残念ながらケアでそれを早めることはできません。
しかし、本来なら10日で毛細血管が綺麗に消えるはずが、5日延びて15日かかってしまったというように消えるのが遅れてしまう原因を取り除くことは可能です。この原因を取り除いてやることが最も早く治す方法です。では、毛細血管が消えるのが遅れてしまう原因は何なのか?下記にいくつか例を挙げておくので参考にしてください。
消えるのが遅れる原因
- 同じ個所周辺に繰り返しニキビができる
- 紫外線の当たり過ぎ
- 食生活の乱れ
- 生活習慣の乱れ
- など…
茶色ニキビ跡
茶色ニキビ跡を最速で治すには、ターンオーバーを正常に機能させることが最も重要です。ターンオーバーが正常に機能すれば、色素沈着した細胞は効率よく排出され新しい綺麗な細胞と入れ替わってくれます。「茶色ニキビ跡がなかなか治らない理由」のところでも記載しましたが、ターンオーバーの周期が早くなっても遅くなっても駄目。本来の正しい周期で機能するようにする必要があります。
ターンオーバーの周期が乱れる原因はニキビができる原因とほぼ同じで次のような原因があります。これらの原因を取り除きターンオーバーを正常化することが最も早く茶色ニキビ跡を治す方法です。
消えるのが遅れる原因
- 繰り返しニキビができる
- 紫外線の当たり過ぎ
- 食生活の乱れ
- 生活習慣の乱れ
- 睡眠不足
- 過度のストレス
- 誤った肌ケア
- など…
クレーターニキビ跡
クレーターニキビ跡の程度にもより一概には言えませんが、肌ケアで改善が見込まれない場合はレーザー治療など特殊な治療の検討が必要かもしれません。
程度が軽い場合は、正しいスキンケアを継続することで真皮層のコラーゲンなどが少しずつ修復される場合があるようです。(参照:クレーターニキビ跡の治し方)
クレーターニキビ跡は目立つので少しでも早く治したい気持ちになりますが、数日で治るようなものではありません。少しでも早く治したいのなら慌てず『繰り返し同じ個所周辺にニキビを作らないようにすること』、『正しいスキンケアを継続し続けること』を意識して実行するのが最も近道になります。